合唱作品〜京都市少年合唱団を迎えて〜
7月12日(日)に若林千春作品展琳-Ⅳが開催されます。
京都市少年合唱団の指揮者として臨むと同時に、歌手としては「魚歌(ぎょか)」という新しい作品を歌う貴重な機会をいただきました。昭和を代表する歌人斎藤史の言葉に、若林千春先生が魂の音を与えたこの作品に、初めて向き合っています。
若林先生の作品を歌わせていただくのは今回が初めてです。譜面を開いた瞬間から感じる、言葉と音が静かに、しかし確かに結びついていく感覚にワクワクとドキドキがとまりません。極めて繊細で、だけど芯のある音楽。その世界に自分の声がどのように関わっていけるのか、日々探りながら過ごしています。
そして何より、この作品が世界初演であるということ。その最初の一音を担う機会をいただけたことに、あらためて大きな喜びと責任を感じています。まだ誰の中にも存在していない音楽を、形として立ち上げる瞬間に立ち会えることは、演奏家にとって特別な体験です。今回は、日頃指導に関わっている 京都市少年合唱団 のメンバーとの“初共演”でもあります。いつもは指導する側として向き合っている彼らと、同じ舞台で音楽を作るというのは、不思議で、そしてとても楽しみな時間。彼らのまっすぐな声、音楽に対する純粋な姿勢が、この作品にどんな色を添えてくれるのか、今からとても楽しみにしています。「魚歌」という作品の中に流れる時間や気配、言葉の奥にあるものを、舞台の上で少しでもすくい上げ、皆さまと共有できたら嬉しいです。
この演奏会自体を若林先生が京都市少年合唱団に託してくださったことにも、大きな意味を感じています。合唱団への信頼、そして可能性への期待。その思いに応えられるような演奏にしたいと、強く思っています。
他にも「うたの本2026」よりしゃぼん玉、野ばら、おもちゃのマーチ、てるてる坊主、我は海の子(若林千春編作)、大手拓治の詩による「4つの時」、そしてそして大作「魔法陣・・・数迷宮」〜かぞえうたによる 変容〜他盛りだくさんのプログラムです。
7月12日日曜日14時開演、京都府立府民ホールアルティ、良い時間になるよう、丁寧に準備を重ねていきます。
歴史的瞬間をお見逃しなく!